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第二次世界大戦によりワールドカップは1938年から中断されており、またヨーロッパの大部分が未だに復興途上であった。このため唯一の立候補であったブラジルが大会の開催権を得た。
各協会の主力チームをそろえたイギリス代表がヨーロッパ代表を親善試合で6対1で破っておりイングランドは優勝候補の1つに数えられた。しかし、大会の2戦目でアメリカ合衆国に1対0で敗れると続くスペイン戦にも1対0で敗れ、グループリーグで姿を消した。
アメリカへの敗北は当時のイギリスでは考えられないことであり、新聞に結果が記載されると印刷ミスであるとして新聞社に抗議の電話が殺到した。
「FIFAワールドカップ史上最大の番狂わせ」(世紀のアップセット)と呼ばれている。

決勝リーグは再び総当たり戦で行われブラジル、スペイン、スウェーデン、ウルグアイが参加した。結果ウルグアイが第1回以来イタリアと並ぶ2度目の優勝を果たした。
一方引き分け以上で優勝が決まるブラジルは、ウルグアイに逆転負けで優勝を逃し敗戦の瞬間にはスタジアム内でショック死と自殺で命を落とす人が次々と続出しマラカナンの悲劇と呼ばれた。