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ディフェンス戦術の進化により50年代に多く見られた双方ノーガードで壮絶に殴り合うような凄まじい点の取り合いやゴールラッシュは激減、最小限の得点を守りきるという長丁場を乗り切るため省エネを意識した戦いが主流となった。

準決勝はベッケンバウアーが決勝点を挙げた西ドイツがソ連を下し、ボビー・チャールトンが2得点を決めたイングランドがポルトガルを下した。
無失点を続けてきたイングランドだったが、ここでエウゼビオにPKを決められて遂に初失点を記録してしまう。

地元イングランドと西ドイツの顔合わせとなった決勝戦は追いつ追われつの展開で両雄相譲らず2対2で延長戦までもつれた。

イングランド代表は1990年イタリア大会でのベスト4が最高成績であり、決勝進出を果たしたのはこの大会のみという状況である。
正にワンチャンスをモノにしたイングランドの優勝だった。