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イタリアが決勝で西ドイツを3対1で破り3回目の優勝を遂げる。この優勝でイタリアはブラジルと優勝回数で並んだ。得点王はイタリアのパオロ・ロッシであり6得点を決めた。
大会のMVPに贈られるアディダスゴールデンボール賞にもロッシが選ばれた。

イタリアは70年の準優勝、前回のベスト4から今回の優勝と一見すると順調のように思えるが、その道程は楽なものではなかった。 ロッシら攻撃陣が振るわず1次リーグを勝利なしで終え、総得点数で辛うじてカメルーンを1点上回り2次リーグ進出という苦しい試合ぶりだった。2次リーグでは優勝候補ブラジル、前回優勝国アルゼンチンが同居する最激戦区のグループCに組み込まれた。

しかし、ここからイタリアの快進撃が始まった。
アルゼンチンを2対1で破り、最大の難関ブラジル戦を迎える。ここまで無得点のロッシが本領を発揮しハットトリックの活躍で3対2の勝利を収め決勝トーナメントへ。
準決勝でもロッシの活躍でポーランドを2対0と一蹴したイタリアは、決勝で西ドイツを相手に3対1で快勝し3度目の優勝を勝ち取ったのである。