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当初はコロンビアで開催される予定であったが、経済状態の悪化から1983年にコロンビアの大会組織委員会が開催権を返上メキシコが代わりに主催する事になった。
この大会はディエゴ・マラドーナの大会として人々に記憶されている。選手として絶頂期にあったマラドーナがアルゼンチン代表のエースとして獅子奮迅の活躍をしてチームを優勝に導いたからである。
その中で最も有名な試合は準々決勝のイングランド戦である。マラドーナは2点を決め、チームも2対1で勝利した。最初のゴールはマラドーナが後日インタビューに「神の手」と語るとおり、ヘディングを狙いにいったマラドーナの手に当たってゴールに入った点である。審判はマラドーナのハンドを確認することができず、イングランド代表の抗議も実らず得点は認められた。
大会のMVPに送られるアディダスゴールデンボール賞にはマラドーナが選ばれている。

大会の汚点としては、ポルトガル代表がストライキを起こしたことが挙げられる。第1試合の対イングランド戦と第2試合の対ポーランド戦の間に練習をすることを拒み、その結果モロッコに敗れて大会を去ることになる。