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史上初のアフリカ大陸開催となったこの大会では、強豪国が新興国相手に苦戦したりこれまで言われてきたジンクスが破られたりする事態が次々と起こり、全体を通して波乱続きの大会となった。
有名だったジンクスとしては「欧州以外で開催される大会は全て南米勢が優勝し、欧州勢は優勝できない」が挙げられる。
南米で開催された1930年の第1回大会(ウルグアイ)以降、80年間破られなかったこのジンクスは7月6日にオランダがウルグアイに勝ち、南米勢が全滅したことで破られることが確定。最終的にスペインが初優勝を果たした。
また、スペインはグループリーグ初戦でスイスに敗れたにも関わらず優勝したため「グループリーグ初戦に負けたチームは優勝できない」というジンクスも破られた。

今大会は、堅牢な守備を維持して失点を防ぎ隙を突いてカウンターで得点を取るという「堅守速攻」の戦略を実践したチームが多かった。その影響もあって1点差試合が増加し全64試合の合計得点は145点に留まった。
1試合平均得点は2.27点と史上2番目に低い結果となった。